紙製クリアファイルとは?利用するメリット、環境配慮のできるSDGsな点や注目される理由について解説
近年、環境問題への対策として、SDGs(持続可能な社会づくり)に取り組む企業や団体が多くなってきています。しかし、いざSDGsの取り組みを行おうとしても、何から始めればよいのかわからないかもしれません。
本記事では、環境にやさしいと言われている紙製クリアファイルに着目しています。
紙製クリアファイルが注目されている理由や紙製ファイルとの違い、商品の特徴を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
なぜ今、紙製クリアファイルが注目されているのか
紙製クリアファイルが注目されてきている背景には、世界中で取り組まれている「脱プラスチック」があります。現在、プラスチック製品の過剰な消費と廃棄によって発生する「マイクロプラスチック」という微小なプラスチック片が、海洋生態系に大きな影響を与えているのです。そのため、プラスチック製品に代わる環境にやさしい商品の需要が高まっています。
そこで、紙を素材にしたリサイクル性の高い紙製クリアファイルが注目されています。クリアファイルは、多くの企業や学生たちの間で使われている商品です。クリアファイルは安価で大量に作成できるため、企業がイベントで配布したり、キャラクターを印刷したグッズとして売り出したりされています。
しかし、企業が配布するクリアファイルを紙製に変更することで、多くの人々にSDGsを意識しているとアピールが可能です。クリアファイルの変更は比較的簡単に行えるため、身近なところから始められるでしょう。
紙製ファイルとは?
紙製ファイルは、紙や紙ベースの材料で作られている文書や資料を整理・保管するために使用されるファイルです。
多様な種類があり、使用目的や好みに応じて選ぶことができます。
紙製ファイルの種類と特徴
紙製ファイルには、多種多様な形式が存在しています。
一般的なフラットファイルは書類の平置き保管に適しており、ボックスファイルは容量が多く、立てて保管することに適しています。また、最近ではプラスチック製クリアファイルと同じ形をした、紙製クリアファイルも需要が高まってきています。
■フラットファイルのメリットや利用シーン
フラットファイルは、紙製ファイルの中でも特に一般的で、学校やオフィスなど幅広い場所で使用されています。その最大の特徴は、文書を平らに保管できることにあり、文書が折れ曲がることなく、見た目も整いやすいです。プロジェクトの報告書や契約書など、重要な文書の保管に適しており、必要に応じて簡単に閲覧することができます。
■ボックスファイルのメリットや利用シーン
ボックスファイルは、大量の文書を効率的に整理・保管したい場合に最適です。内部が箱形になっており、ファイルを立てて保管することができるため、スペースを有効活用できます。また、ボックスファイルは閉じた状態で文書を保護するため、ホコリや汚れから文書を守ることができる点も大きなメリットです。オフィス内のアーカイブシステムや、長期保管が必要な文書に適しています。
■紙製クリアファイルのメリットや利用シーン
紙製クリアファイルは、オーソドックスなプラ製のクリアファイルと同じ形をしており、半透明紙を使用していることから中の文書を容易に確認することができます。提案資料の提出時やイベントのノベルティとしても多く利用されています。
プラスチックを使用しない紙製クリアファイルは、SDGsに貢献できる環境にやさしい印刷商品
プラスチックを使用しない紙製クリアファイルは、素材が紙であることからリサイクルが簡単にできて自然に還元されやすいため、SDGsに貢献できる環境にやさしい印刷商品です。プラスチック製のクリアファイルよりも環境負荷が低く、再生可能な資源から作られているため、SDGsに貢献できる製品と言えるでしょう。
紙製クリアファイルの特徴
プラスチック製クリアファイルとは異なり、紙製クリアファイルは水に弱い特性を持っていますが、以下のような特徴を持っています。
- ・中が透けて見える
- ・直接プリント可能
- ・紙リサイクルできる
- ・折り返し製袋で丈夫
- ・手書き、スタンプにも対応
紙製クリアファイルは、プラスチック製クリアファイルと比べて優れている部分もあるため、どちらを選ぶべきかの参考にしてみてください。
中が透けて見える
紙製クリアファイルは、素材が紙でありながらも、半透明紙を使用しているため、ファイルの中から書類を取り出さなくても内容を確認できます。紙の色や厚さによっては透明度が変化するため、どの程度の透明性が必要なのかでクリアファイルを選びましょう。
直接プリント可能
紙製クリアファイルは、プリンターで直接プリントが可能です。自宅で簡単にオリジナルのクリアファイルを作成できます。
ただし、プリンターによっては紙製クリアファイルが変形したり、紙詰まりを起こしたりする可能性があります。事前にテストを行ってから紙製クリアファイルにプリントしましょう。
紙リサイクルできる
紙製クリアファイルはプラスチックを使用していないため、紙リサイクルによって再利用が可能です。紙製クリアファイルが不要になった際に、ただ捨てるだけではなく、森林資源の無駄を防ぐことにつながります。
ただし、紙製クリアファイルを紙リサイクルに出すには、紙のみで作られていることが条件です。他の素材が組み込まれているとリサイクル方法が異なりますので、紙リサイクルに出す前に確認しましょう。
折り返し製袋で丈夫
紙製クリアファイルは、プラスチック製クリアファイルよりも強度が低いですが、「折り返し製袋」という製造方法によっては丈夫にできます。折り返し製袋とは、紙の底面を折り返す製造法です。底面の紙を折り返すことで袋状になるため、書類がそこに溜まりやすく、書類が引っかかりにくいメリットがあります。
紙ながらも破れにくい商品になるため、紙製クリアファイルに丈夫さを求めている方は折り返し製袋で作られている商品を選びましょう。
手書き、スタンプにも対応
紙製クリアファイルは、手書きやスタンプにも対応しています。紙製はインクを吸収しやすい性質を持っているため、プラスチック製とは違いボールペンで直接書いても文字がはじかれる心配はありません。
また、メモをクリアファイルに残すために、付箋やラベルを持ち歩く必要がなくなります。特に付箋だと剥がれ落ちるリスクもあるため、直接書き込める紙製クリアファイルは便利でしょう。
ただし、スタンプを押す場合は、紙の吸収量によっては裏側にインクが浸透する可能性があるため、重要な書類を中に入れている際は注意しましょう。
紙製ファイルと紙製クリアファイルの種類を紹介
紙製ファイル、紙製クリアファイルには、以下のようにバリエーションが豊富に存在しています。
- ・A4紙紙ファイル(上質紙)
- ・A4紙ファイル(クラフト)
- ・A4紙ファイル半透明(両面)
- ・A4紙ファイル半透明(片面)
それぞれどのような特徴があるのか解説しますので、購入する際の参考にしてみてください。
A4紙ファイル(上質紙)
透けない上質紙のファイルは、シンプルなデザインと高級感からビジネスシーンでよく使われる商品です。白い背景にロゴや名前を入れれば映えるでしょう。また、白い紙製ファイルであるため、鉛筆で書き込む事ができて、押印も可能です。
A4紙ファイル(クラフト)
クラフト紙のファイルは、ナチュラルな風合いと丈夫さが魅力な商品です。本来クラフト紙は、工芸やパッケージングなどの用途で使われる素材であるため、耐久性に優れています。レトロ・ナチュラルの雰囲気を求めている方や手作り感を出したい方におすすめです。
ただし、クラフト紙のファイルは透明ではないため、中の書類を取り出さなければ確認できません。外側から書類の中身を確認したい方には適していませんので、購入する際は使用用途を確認しましょう。
A4紙ファイル半透明(両面)
両面半透明の紙製クリアファイルは、その名の通り、両面が半透明紙で作られている商品です。クリアファイルの中に入れた書類をどちらからでも確認できます。書類の取り出しや整理をしやすいため、ビジネスや学習の場で活用しやすいクリアファイルです。
A4紙ファイル半透明(片面)
片面が半透明紙のクリアファイルは、上質紙と半透明紙の良いとこどりをした商品です。表側は両面半透明紙のクリアファイルと同じように、中に入れた書類を外から確認できます。また、裏側に模様といったデザインを入れれば、見た目を華やかにできるでしょう。
印刷市場の紙製クリアファイルの仕様・価格表
印刷市場の紙製クリアファイルは、片面半透明と両面半透明の2種類の紙から選択可能です。紙製クリアファイルのデザインを購入者が作成したうえで、印刷市場にデータを提供します。
デザインは、印刷市場が提供しているIllustrator(イラストレーター)のaiデータでの入稿が必要です。また、デザイン可能な範囲は、表・裏面ともにW200㎜×H300㎜が対象となっています。
印刷市場の紙製クリアファイルの価格は以下のとおりです。
片面半透明ファイル 片面フルカラー印刷 | 片面半透明ファイル 両面フルカラー印刷 | 両面半透明ファイル 片面フルカラー印刷 | 両面半透明ファイル 両面フルカラー印刷 | |
10部 | 2,486円 | 4,422円 | 2,156円 | 3,982円 |
20部 | 3,872円 | 6,138円 | 3,322円 | 5,478円 |
30部 | 5,038円 | 7,524円 | 4,268円 | 6,644円 |
40部 | 5,984円 | 8,580円 | 4,994円 | 7,480円 |
50部 | 6,710円 | 9,306円 | 5,500円 | 7,986円 |
60部 | 7,579円 | 10,274円 | 6,149円 | 8,734円 |
70部 | 8,327円 | 11,088円 | 6,677円 | 9,328円 |
80部 | 9,438円 | 12,474円 | 7,568円 | 10,494円 |
90部 | 10,032円 | 13,035円 | 7,942円 | 10,835円 |
100部 | 10,967円 | 14,157円 | 8,657円 | 11,737円 |
150部 | 15,345円 | 19,272円 | 11,935円 | 15,752円 |
200部 | 20,064円 | 24,948円 | 15,554円 | 20,328円 |
250部 | 24,959円 | 30,888円 | 19,349円 | 25,168円 |
300部 | 29,524円 | 36,311円 | 22,814円 | 29,491円 |
引用:印刷市場価格表
無地で紙製クリアファイルを購入する場合は、以下のとおりの価格になっています。
- ・片面半透明ファイル(1部) :65円
- ・両面半透明ファイル(1部):40円
ただし、無地の紙製クリアファイルは100部以上の購入が必要なため、注文する際は注意しましょう。
紙製クリアファイルに関するよくあるご質問
最後に紙製クリアファイルに関するよくある質問をご紹介します。
- ・デザイン作成から依頼できますか?
- ・デザインデータはどのような形式で提供したら良いですか?
- ・色校正をすることは可能ですか?
- ・クリアファイルはどれくらいの強度がありますか?
- ・水に濡れても大丈夫ですか?
- ・中面にも印刷できますか?
- ・透けていないファイルはありますか?
デザイン作成から依頼できますか?
印刷市場では、基本的にデザイン作成の依頼は受け付けていません。ただし、Illustrator以外で作成されたデザインデータを流用して、印刷用データの作成が可能です。デザイン作成は有料になりますが、ご希望の方は印刷市場のサポート担当に問い合わせてみましょう。
デザインデータはどのような形式で提供したら良いですか?
印刷市場では、デザインデータをAdobe Illustratorのデータ形式で入稿してもらっています。Adobe Illustratorの対応バージョンは、5.0 / 5.5 / 7.0 / 8.0 / 9.0 / 10.0 / CS / CS2 / CS3 / CS4 / CS5 / CS6 / CCです。
デザインデータ入稿する際は、文字化けの原因となるため、フォントを必ずアウトライン化状態にすることを忘れないようにしましょう。
また、現在印刷市場ではIllustrator以外のAdobeアプリケーション、PowerPoint・Word・ExcelなどのOfficeデータでの入稿は受け付けてはいませんので注意してください。
色校正をすることは可能ですか?
印刷会社によって無料・有料サービスの違いはありますが、色校正を依頼できます。パソコンと実際に出力した場合のデザインの見え方に違いが生じるため、色校正は重要な工程です。色校正を依頼する際は、印刷会社にサービスの有無を確認しましょう。
クリアファイルはどれくらいの強度がありますか?
クリアファイルの強度は、使われている素材によって変わってきます。プラスチック製であれば水や湿気に強く、引っ張ったり曲げたりしても破れにくいため、耐久性は十分です。しかし、紙製の場合は、どうしても素材が紙ベースになるため、水濡れに弱くて耐久性に難があります。
水に濡れても大丈夫ですか?
クリアファイルがプラスチック製であれば水をはじくため問題ありません。しかし、紙製は水が染み込んでしまうため、クリアファイルが破れたり、中の書類が濡れたりする可能性があります。
中面にも印刷できますか?
印刷会社によっては、紙製クリアファイルの中面印刷に対応しています。しかし、紙製クリアファイルの形状や素材によって中面印刷に適していない場合があります。印刷会社に相談したうえで、中面印刷できる素材で紙製クリアファイルを作成しましょう。
透けていないファイルはありますか?
紙製クリアファイルには、上質紙の透けないものと半透明紙の透けるものがあります。ファイルの中に入れた書類が見えないようにしたい方は、上質紙や光沢紙、クラフト紙などを使用している紙製ファイルを購入しましょう。
紙製クリアファイルなら印刷市場
紙製クリアファイルは紙素材が使われているため、プラスチック製と比べてSDGsに貢献できる環境にやさしい商品です。不要になったら紙リサイクルとして処分できたり、SDGsを意識しているとアピールできたりするメリットがあります。価格もプラスチック製よりも安価なため、簡単に導入可能です。
印刷市場は、印刷業務を工場直結の一貫生産体制で行っています。受注から印刷・発送までの作業を自社で対応しているため、安価で印刷商品を提供可能です。
また、利用者に安心して利用してもらえるように、不良品や注文通りの仕上がりにならなかった際は、印刷市場の責任を持って印刷の刷り直しをしています。紙製クリアファイルの作成依頼なら、ぜひ印刷市場のお問い合わせ受付までご相談ください。